すみません、もう見るのが辛くなってきました…。オスマン帝国外伝大好きだったけど、もうすぐ「ロス」がやってくる恐怖と、ストーリーが暗黒化していくため息で、見る気力がなくなってきました…はぁ…。
シーズン1のういういしいヒュッレムの記憶が新しいので、シーズン4のヒュッレムはなかなか受け入れがたかったけど…それでも「ヒュッレム」は「ヒュッレム」です。
史実の中の偉大な人物で、男尊女卑が現代の比ではないほど強力だった時代に、歴史に名を刻んだ皇帝の妃です。
圧倒的存在感を誇るヒュッレムの演技に、楽しませてもらってありがとうございました!
今回はオスマン帝国外伝シーズン4の75話・76話・77話・78話・79話・80話のあらすじネタバレを紹介いたします。
ネタバレ有りなので、見たくない方はここまでですよ!
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オスマン帝国外伝・シーズン4の75話~76話のあらすじネタバレ
バヤジト進軍
セリムから嫌がらせや毒殺を受け、更にそのことで進軍したことをスレイマンにばらす書簡を送ったとしったバヤジトは、怒り狂ってセリムと一対一で対決しようと提案しました。場所と日時を指定すると、まさかのセリムが堂々と現れました。「しっぽをまいて逃げたと思っていたのに。はははは」と笑うバヤジトですが…
私も「セリムはしっぽをまいて逃げるに違いない」と思ってましたw
セリム、よく来たね~
武力で勝るバヤジトが圧倒的有利なんだけど、セリムはいきなり弓部隊を前線に置いて卑怯全開…。
と思ったら、その卑怯な弓部隊を撃破するバヤジトの弓部隊も出撃してきて(笑)、結局一対一の戦いに持ち込まれました。
さすがのバヤジト!セリムの卑怯な手口をしっかりと見抜いていましたね!
バヤジトの優しさ
一対一でセリムをぼっこぼこにやっつけたバヤジトは、命をとろうとセリムの首に剣を向けました。
そのときセリムが「お前はムスタファに似て慈悲深い。ジハンギルに似て優しい。だから俺を殺せない。兄弟を殺せるわけがない。」と言います。
そしてそのセリフ…ズバリ的中(的中なのかよ…w)して、バヤジトは兄弟を殺すことができませんでした…。
プスッとやっちゃえば、オスマン帝国民も喜んだだろうに…。
「二度と舐めたマネをするな」と言い捨てて、バヤジトは去ります。
ヌールバーヌー帰還
弟にガチンコ勝負で激負けしたセリム。
圧倒的弱さを披露したセリム…。
部下たちも「俺たちの殿下…弱!」とがっくり来たに違いありません…。
顔にちょっとかすり傷を負っていたセリムの元へ、息子のムラトに同伴していたヌール―バーヌーがやってきて、心配します。
「他県に行け」
「いやです。あなたの元に。」
スレイマンの命令に背いても、ヌールバーヌーはセリムの元に居続けます。
ヒュッレムの病状
ヒュッレムの首のしこりは日に日に悪化して、スレイマンに「治さなければ殺すよ?」と脅され続けている医師団が気の毒でなりません。
動かすと激痛に襲われるらしく、しょっちゅう苦しそうにします。
スレイマンの言うままに医師団の診察や治療に身を任せ続けていますが…、
スレイマンよ…、
その治療が苦痛っぽいからそろそろやめてあげてください…!
ブルサの温泉で療養
けど、ヒュッレムに何としても長生きしてほしいスレイマンは、ブルサの温泉が体にいいと聞いて、2人でいそいそとブルサに旅行します。
ヒュッレムは逆らわずに「ハイハイ。次はブルサですね陛下…。」って感じで可もなく不可もなく付き合いますが、明らかに自分の死期を悟っていて、最後の夫のわがままに付き合ってあげてる感が否めません。
けど、ブルサと言えば…。
マヒデブランとスレイマン
ブルサには、ムスタファの母親のマヒデブランがいます。
そしてマヒデブランが私財をなげうって作ったムスタファの慰霊碑が建てられていました。
墓参りに来たスレイマンはマヒデブランと出会いますが、かつて愛し合っていた2人とは思えないほどの心冷め切った空気がほとばしります。
マヒデブランはスレイマンを見ても恨み言も言わずに、私財をなげうって作った息子の墓を促します。
スレイマンは言葉も出ません…。
ヒュッレムとマヒデブラン
墓参りが終わってマヒデブランが家に帰ると、そこにはヒュッレムがいました。
私財を全てスレイマンに没収されたぼろを身にまとうマヒデブランと、皇帝妃としてギラギラに着飾ったヒュッレムが対照的でした。
マヒデブランはムスタファの恨みを口にしますが、ヒュッレムは「メフメトは誰が殺したの?」とやり返します。
史実は不明ですが、ドラマではメフメトを殺したのはマヒデブランだという描写がありました。
2人の女は憎しみあうには、あまりにも大きなものをなくしており、恨みよりも諦めや疲れが漂っています。
今更憎しみあっても、一番大事な子どもたちは戻ってこないのだと、心の奥底でわかり合っている2人の女たち。
ヒュッレムは「私はもうすぐ死ぬ。すべてを許してほしい。」と手前勝手なことを言いますが、マヒデブランは「わかった。すべてを許す」と伝えます。
ムスタファの母として慈悲の心を手に入れたのかと思いきや…「許した方が辛いに違いない。罰は神が下す。」と、ヒュッレムの帰宅後にぼそっとつぶやいていました。
おそらくマヒデブランも最後の登場かな…。痛々しい限りのマヒデブランという実在の女性を、本当に見事に演じきった女優のヌルアイサンさん、お疲れさまでした!⇒女優さん情報はこちら
ギュルフィムとヒュッレム
後宮に戻ったヒュッレムは、同じ皇帝妃のギュルフィムを部屋に呼びます。
自分の命がもうすぐ尽きることと、これまでの確執を忘れてほしい事、そして…自分の死後にスレイマンを頼むと伝えます。
ギュルフィムは常に皇族側に立って、ヒュッレムとは対立している勢力の人間でしたが、ギュルフィム自信がヒュッレムを傷つけることは一度もありませんでした。
ハティジェや母后、マヒデブランやファトマ皇女とは懇意にしていたし、後宮の伝統を何よりも重んじ、信心深く慈悲の心を持った人物です。
ヒュッレムはギュルフィムの誠実な人柄を信じていて、自分の死後の後宮のすべてを託したのでした。
ギュルフィムもまた、伝統的な後宮の支配者たちがすべていなくなり、孤高の妃として君臨するヒュッレムの孤独な戦いを想い、ヒュッレムの申し出を全て受け止め、過去の確執を水に流します。
ヒュッレム亡きあと、ミフリマーフでは後宮を任せるのは荷が重いと感じ、ヒュッレムは信心深いギュルフェムを信頼して任したのですね。
史実ではギュルフェムはヒュッレムの4年後に亡くなっています。(史実詳細はこちら)
イブラヒムのお墓
自分の死期を悟ったヒュッレムは、過去の清算をすべく、今度はイブラヒムのお墓を探します。
かつての自分の最大のライバルだったイブラヒムは、人知れず墓のない墓に埋葬されていました。
ヒュッレムの命でお墓を探したスンビュルは「マトラークチュ氏の配下を探し出してはかせました。」といってイブラヒムのお墓にヒュッレムを連れていきますが…
私が気になったのは「マトラークチュ氏」の方ですw
そういえば、あの方はどこへ行っちゃったんでしょうか??
ヒュッレムは墓石もないイブラヒムのお墓で、かつての最大のライバルと言葉を交わします。全身全霊でもって殺した相手に、死後の世界で対峙する覚悟でしょうか。
あの世でも毒殺し合う永遠のライバルですね、きっと(笑)ドラマ的にもイブラヒムが一番ヒュッレムの好敵手でした!
そしてヒュッレムにはわかっていたんです。
スレイマンの魂を二分して愛し合っていたのは、自分ではなくイブラヒムの方であったのだと…。
スレイマンとイブラヒムこそ、旧友として心をともにして、世界征服という目標をともに夢見ていた同志だったのだと。
ヒュッレムはつぶやきます。
「あなたは境界線を越えた。私は越えなかった。」と…。
オスマン帝国外伝をこの2年間愛し続けてきた私も、ヒュッレムと同じ気持ちでイブラヒムを悼む気持ちになりました。
バヤジトの慈悲の心
ヌールバーヌーに妹を人質に取られて、イヤイヤバヤジトを暗殺しかけたデフネですが、出産後に殺される予定でバヤジトの後宮に住み続けていました。
バヤジトの子どものアイシェや、デフネの妹と束の間の幸せな日々を過ごしましたが…いよいよ出産!見事に男の子を産み落とします。
産み落とした赤ちゃんは体が弱く、しばらくは母乳で育て、その間も生かされることになりました。
妊娠中…
愛娘のアイシャがデフネに懐きまくり…
デフネと妹の絆を目の当たりにし…
更に皇族にとって貴重な男子を産み…
子だくさんバヤジト家は、母のない5人の子どもたちが、母代わりのデフネを大歓迎しており、デフネは猛省中…
慈悲の(いつから?w)男バヤジトは、この状況を鑑みて、仕方なーく…
仕方なくデフネを許して妃に復活させます(笑)
バヤジトの顔は終始ムスッとして不満げだけど、どっちかというと笑いをこらえた感じの頑張った不満顔だったので、内心では許したくて許したくてしょうがなかったに違いないです。
慈悲の男である前に、一人の男だから、デフネに惚れちゃってたんですね、要するに。
リュステムの浮気
10数年かけて愛し続けても、見向きもしてくれないミフリマーフに愛想が尽きたリュステムは、ついに…ついに「浮気」を試みます。
ユダヤ人商人の色っぽい女性の家に入り浸るけど、やり口が見え見えで「私に嫉妬させたいの?」とミフリマーフにもバレバレの不味いやり口でした…。
ミフリマーフも「愛を裏切られショック」というよりは「ちょっとw恥かかさないでね、マジで。私皇女だし。」的に、浮気そのものよりも世間体を気にしての忠告をしていました…。本当に愛がない…。
どうみても嫉妬心をあおる作戦は失敗で、単につまづいちゃっただけのリュステムでした。
最近リュステムのリュステムらしさが出てなくて、「ただの権力のないオヤジ」に成り下がっているから、そろそろもっと悪どいことをやって返り咲いてほしくなってきました。
ミフリマーフの…
と思ったら、ミフリマーフの妊娠が発覚して、ぎこちないちょい悪夫婦が再び元さやに納まったんだか納まってないんだか…よくわかりませんが、とにかくミフリマーフ妊娠しました!
娘のヒューマシャーとは10歳違いくらいかな?ものすごく時間がかかってやっと2人目の懐妊です。
リュステム大喜び!
かと思いきや、ユダヤ人商人のオバちゃんと不倫した直後だったから、バツが悪そうにしていました…。
史実ではリュステムの死期もそう遠くはないので(こちらの記事参照)、最後くらいミフリマーフに優しくしてもらってほしいですね。
帝都に集結する一族
いよいよ死期が近づいたヒュッレムは、スレイマンに頼んでセリム一族とバヤジト一族を帝都に呼び寄せます。
死ぬ前に子どもたちと孫たちの顔が見たい…と願ってのことなのに…
セリムもバヤジトも「急な帝都への呼び出し…もしや、兄弟で進軍とか殺し合いしてるのが…
バレたのか?!!」
とあらぬ方向にビビってスッと帝都に行かないし…はよ帰れや。
「母危篤。すぐ帰れ。父」的な手紙送ればいいのに、スレイマンもどんな手紙送ったのさw
もたついたけど、何とかセリムもバヤジトも孫たちもデフネもヌールバーヌーも帝都にやってきました。
ヌールバーヌーとヒュッレムの最終対決
ムラトの地方赴任から、勝手にマニサに戻ったヌールバーヌーはヒュッレムに呼び出されます。
ヒュッレム「お前のしたことは許さぬ。」
ヌール「私がしたことは、全て夫と子どもたちのためです。」
ヒュッレム「黙れ」
ヌール「黙りません。私が歩いている道は、かつてお妃さまが歩まれた道です。」
ヒュッレム「…下がれ…」
ちょっとww
最終対決、まさかのヌールバーヌー圧勝でしたwwww
そうです。ヌールバーヌーのしていることは全て、かつてヒュッレムがしてきたことなんです。それを言われちゃヒュッレムも言い返せない…首のしこりも痛むし、座ってる体勢もきついのに、ヌールバーヌーの容赦ない猛攻に耐え兼ねました…。
世界皇帝の妃が、ヌールバーヌーに負けました…。
そしてヌールバーヌーの退出後、ヒュッレムはスンビュルとファーリエに言います。
「お前ら、あの蛇を次は必ず殺れ。しくじるなよ」とwファーリエ重責だけど、相変わらず心が表情に出ませんw
バヤジトの妃のルネは簡単に殺したんだから、ヌールバーヌーもサクッと生存中にやっちまっとけば…なんて思う私はオスマン帝国の世界にどっぷりハマりすぎてて怖いですw
人を殺しちゃだめですよ~
ヒュッレムを慕う人々
暗黒の妃。
頭の後ろに目がある。
ロシア女。
スレイマンの毒蛇。
色々と言いたい放題言われまくってきたヒュッレムでしたが、ヒュッレムが重症の病気であると聞いて、後宮にオスマン帝国市民が集いました。
「ヒュッレム妃に一目会わせてください!」
「ヒュッレム妃の回復を願っています!」
「ヒュッレム妃のおかげで、奴隷から解放されました!」
「ありがとう!ありがとう!」
集った市民のほぼ全員が女性でした。トルコは昔から男尊女卑の国として、女は男への徹底的な服従を強いられることで知られている国です。近代化した今もその状況がどこまで風習に根付いているかは疑問ですが、先進国と言われる日本でも、自由と言われる女性でも、私は結婚後に圧倒的な男尊女卑を感じ続けています(そして離婚…トホホ笑)。
ヒュッレムは男性にとっては「小悪なロシア女」であっても、当時の女性にとっては「権力をにぎった女性として、弱い女性国民の人権も守ってくださったお方」として慕われていました。
広大なモスクの建設地には、かつて自分が売り買いされた「女奴隷市場」の土地が含まれており、多くの女の流した涙の土地をモスクに生まれ変わらせたと言います。
ヒュッレムによって「もの」ではなくなった女性は、ヒュッレムに感謝をしており、解放された後宮の庭でヒュッレムに謁見を許されました。
「ありがとうございます」の連続に、ヒュッレムは毅然と対応します。
なんか…的外れだけど私が一番泣けたところでした…。女性は本当に、歴史の中で弱いですよね。だからこそ、手段を選ばぬヒュッレムに眉をしかめながらも…応援せずにはいられませんでした。
ヒュッレムの最後
奴隷として黒海を渡り、オスマン帝国に牛や豚のように売られたヒュッレム。
ヨーロッパの南東を牛耳る広大なオスマン帝国の皇帝スレイマンの唯一の妃と言われ、寵愛を受けた裏では…
何度も暗殺の魔の手が伸び、子どもは殺され、権力は脅かされ続けた壮絶な人生でした。
6人の子どもの(ドラマでは5人)3人は亡くなり、残った男子2人は後継者争いに殺し合いをしています。
それでも、皇帝スレイマンの寵愛を最後まで受け続け、スレイマンの腕の中で息を引き取る瞬間は幸せだったに違いありません。
ヒュッレムを演じた2人の役者さんにも、
ドラマの制作者さんにも、
そして歴史上の本物のヒュッレムスルタンにも、
「お疲れさまでした!」と言いたくなるほどのヒュッレムの最後の描写でした。
オスマン帝国外伝は、文句なしの、今まで見た最高の海外ドラマです!
リュステムのつぶやき
ヒュッレムの死後にリュステムがボソッとつぶやきます。
「母后として最高の時代を生きずに亡くなられた…。」と。
そうなんです、ヒュッレムが本当に権力をふるうことができるのは、母后として後宮に君臨する時代だったのかもしれません。
https://zspot.info/osumantekokugaiden-4-81-story/
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